ねこ派

ねこを飼うまでの暇つぶし

クローバーナイト

緊急事態宣言が出て

外出を控えるために読書を始めました

 

 

お金がかからず長く楽しめるもの

ということで、古本屋の小説を漁る

 

 

作者ごとに文章の構成や人物のセリフ

キャラクターなど異なり、個性があって面白い

 

 

今回は辻村深月さんの

クローバーナイトを読みました

 

 

同じ作者の「かがみの孤城」が面白かったことと楽しく読めそうなものがいいなあと思い購入

 

 

感想としては

 

 

重い…

というかリアル。

 

 

一部、ある意味すごく怖い内容だった

 

 

いわゆる「ホカツ」について

リアルに描かれていて

これから結婚、子育てする人々に訪れる試練のような内容

 

 

現在日本はホカツの国と呼ばれるほど

保育園活動が激しいそう

 

 

経済面、女性の自己実現などの面から

どうしても子供を預かってもらわなければならない人が増えていて

 

 

ママ同士の熾烈な争い

私立保育園側の厳しい面談などストレスがすごい

 

 

そして、受験や部活動などと違ってどんなに頑張っても結局は運に委ねなければならない

 

 

こうした不安とストレス

さらに子供が生まれることで子供主体となった生活から旦那と喧嘩になってしまう

 

 

という感じですごくしんどい内容でした

 

 

一番驚いたことは

一度離婚をするという選択肢があるということ

 

 

ホカツにおいて最強のカードは

シングルマザー

 

 

一度、離婚して保育園に入り

しばらくしてもう一度結婚

 

 

事実上は結婚したままのようなものですが

中々、私としては受け入れ難いことだと感じました

 

 

そして、このホカツ離婚を利用して

煩わしいこと抜きに本当に離婚してしまおうという旦那が登場

 

 

作り話ですが

嫁姑問題や夫と妻のすれ違いなど

非常にリアルで結婚するのが怖くなる作品でした

 

 

全体としては子供を持つ親が頑張る話なので、普通に可愛くて面白い話ではあるのですが、サスペンス的な要素が鋭く心に刺さります

 

 

辻村深月さんは

社会にあるリアルな問題とそれについての人々の心情描写が凄く上手くて、伏線も絶妙

面白いだけでなく為になる作品を書いてらっしゃると感じました

 

 

一旦、ハッピーなギャグ漫画でも読みたいな